
Interview
電力事業部
エンジニアリンググループ
K.S
- 入社年
- 2014年
※所属部署はインタビュー取材当時のものです。
キャリアパス
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入社〜3年目
電力事業部へ配属。第3種電気主任技術者やこれまでの電気工事施工管理経験を活かし、技術担当者として自社の太陽光発電所開発に携わる。
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4年目〜6年目
主任へ昇格。第2種電気主任技術者を取得。パワーコンディショナーの設計仕様変更(集中型から分散型)に携わる。
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7年目〜現在
グループ長へ昇格。新規事業である太陽光発電設備リパワリング事業、蓄電池併設型太陽光発電事業、系統用蓄電所事業、ソーラーシェアリングに携わる。

Q1.入社の決め手を教えてください
再生可能エネルギーと共に歩む
技術者としての10年
大学卒業後、電気系のサブコンでビルの新築・改修工事の施工管理をしていました。大和エネルギーを知ったのは、前職の先輩が先に転職されており、話を聞く中で興味を持ったのがきっかけです。技術職として働きながら、休日をしっかりと確保でき、ワーク・ライフ・バランスが整っている点に魅力を感じました。
転職時、再生可能エネルギーに関する知識や業界経験はありませんでしたが、面接時に事業部長から仕事の魅力や期待されていること、今後の業界・会社の展望を伺い、これまでの経験を活かしつつ、技術者として新たな分野に挑戦しようと入社を決めました。
入社して約10年が経ち、現在は管理職として部下を持つ立場になりましたが、当時説明された通りのワーク・ライフ・バランスを実現しながら、技術者としても成長し、充実したキャリアを歩めていると実感しています。
前職では請負の立場でしたが、当社では太陽光発電所の技術担当として発注者の立場から業務に携わっています。請負側では主に原価低減が目標でしたが、自社の発電所開発においては、原価低減だけでなく、長期的な運用とメンテナンスに最適な仕様を多角的に検討します。多様な視点で検討し、社内外と協力して業務を進めるため、前職とは異なるやりがいを感じています。再生可能エネルギーの導入拡大という社会貢献性の高い事業に携われることも、大きな魅力だと感じています。
ONE DAY SCHEDULE
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9:00
出社・朝礼
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10:00
グループメンバー
の進捗確認 -
11:00
責任者会議
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12:00
お昼
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13:00
着工前会議
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14:00
契約前会議
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15:00
案件確認・調整
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16:00
新規事業などの
情報収集 -
17:00
グループ内
ミーティング -
18:00
終業


Q2.現在の仕事内容を教えてください
発電所の「これまで」と「これから」を
創造する大和エネルギーのエンジニアリング
私は現在、電力事業のエンジニア職として、新規の太陽光発電所の建設における技術部門のマネジメントを担当しています。
当社は、発電事業計画の立案、設計、施工管理、運用・保守、さらにはその後の検証までを一貫して自社で行える点が強みです。これにより、自身が設計に携わった発電所の「その後」を継続的に検証し、その知見を次の開発プロジェクトに活かすことで、技術者として大きく成長できると実感しています。
私たちの事業部は開発、エンジニアリング、事業管理の3つに分かれていますが、「自社発電所の発電量最大化」と「長期安定稼働」という共通の目標に向かい、グループを越えてアイデアを出し合い、密に情報共有ができています。
これまでのキャリアでは、新規発電所の開発だけでなく、リパワリング※1や、系統用蓄電池事業※2の立ち上げなど、多岐にわたる新規事業にも携わってきました。特に系統用蓄電池事業は、「再生可能エネルギーの発電量が増えても、需要を上回った余剰電力を捨てざるを得ない」という社会課題に対し、電力が余った際に蓄電し、不足時に放電することで、電力の安定供給や需要と供給のバランスをとるシステムです。
これは再生可能エネルギーの有効活用を促進し、普及させる上で、社会的な意義の大きい事業だと考えています。
今後も再生可能エネルギーの導入拡大を通じて、技術者として社会課題の解決に貢献できるような事業に積極的に取り組んでいきたいです。
※1 リパワリング(Repowering)とは、既設発電所の設備更新により性能を向上させること。
※2 系統用蓄電池事業とは、電力系統の安定化を目的とした蓄電池システムの導入・運用のこと。
Q3.大和エネルギーを通じて得た物はありますか
築き上げた「生きた技術力」と「揺るぎないチームワーク」
入社以来、私が技術者として関わってきた自社の太陽光発電所は141サイト(2025年7月1日時点169サイト中)を超え、開発した発電所のほとんどに携わってきました。 同じ条件の発電所はないため、多様な立地、気象条件、送電網への接続制約など、一つひとつの課題に向き合ってきました。多様な制約の中で最適な発電所を設計・実現してきた経験は、技術知識の習得に留まらず、予期せぬ課題への実践的な解決能力を向上させてくれたと感じています。これは現場でしか得られない生きた技術力だと実感しています。 この10年間で得たものは、個人の成長だけではありません。多くのプロフェッショナルと知恵を出し合い、時には激しい議論を交わしながらゼロから形にした発電所一つひとつが、当社にとってかけがえのない「技術の歴史と蓄積」であり、「未来への財産」です。完成したどの発電所にも、深い思い入れがあります。 開発の過程で蓄積された技術知見は、現在、「当社の太陽光発電所要求仕様書」として体系的に整備されています。この仕様書は、私たちエンジニアリンググループの技術的な理想だけでなく、実際の開発現場を熟知する「開発グループ」、そして長期安定稼働を担う「管理グループ」、「各発電所の電気主任技術者」が運転開始後に直面した課題や新しい知見を吸い上げ、反映させています。この仕様書と関係者全員の思いが詰まった発電所、そしてその過程で培われた強固な「チームワーク」こそ、私にとっての大きな財産です。

Q4.今後の目標を教えてください
変化する再生可能エネルギーの需要に対して、常に技術で応えるエンジニア集団でありたい
現在、グループのマネジメントに携わる中で、メンバーにはより一層、“考える力を備え、行動できる技術者”になってほしいと思っています。再生可能エネルギーの分野はこれからも新規事業の開発が続き、技術者としても新しい技術に応えていくことが多くなっていくからです。新しい知見を取り込むことも大事ですが、今までの技術が応用できないか、できる方法を試行錯誤しながら、あらゆるケースを考えぬき、追求することで技術者として成長できると考えているからです。1人ひとりの個性を理解しながら、「メンバーを動かすマネジメント」から「自律して行動する人財」へ育てていくマネジメントには、時間も根気も必要ですが、メンバーの成長は管理職としての大きな喜びだと思っています。そんな私自身もまだまだ成長途中のため、“技術者として誰にも負けない”という強い想いで、自己研鑽を怠らず、これからもメンバーと共に日々高みを目指していきたいと考えています。
