DE-Magazine 大和エネルギーのヒトとシゴトを紹介

ワタシのシゴト

知識を増やし、
経験を積んでいく
毎日が面白い。

電力事業部
再生可能エネルギーインフラ開発グループ

福井 捺未

プロフィール

大学時代から環境問題に関心を持ち、2017年4月新卒入社。現在の部署に配属され、メガソーラーの開発、物流倉庫や工場の屋根上などに発電設備を設置し建物内へ供給するオンサイト発電事業の開発を担当。これまでに「DREAM Solar 兵庫多可町」を含む複数のプロジェクトに携わる。

日本全国に146カ所(※)、計約261MW(※)の発電容量を有する大和エネルギーの太陽光発電所「DREAM Solar」。その一つ、兵庫県のほぼ中央に位置する「DREAM Solar兵庫多可町」が、2021年9月30日に運転を開始しました。開発を担当した福井捺未さんの実際の活動や思いとともに、入社から5年の歳月を振り返ってもらいました。

※2022 年2月1日現在

複雑で多岐にわたる業務の面白さと責任の重さ。

「DREAM Solar 兵庫多可町」が稼働したのは最近ですが、2018年9月、入社2年目の私が先輩と一緒に地権者様にご挨拶させていただいたのがこのプロジェクトのはじまりでした。電力会社や経済産業省に手続きを行いつつ、並行してFIT制度(※)申請のためのご協力をお願いするなど地権者様との協議を続けました。1年後、認定を取得したところで次はより具体的に金額や計画をご提案し、さらに時間をかけて根気強く交渉していきました。
案件にもよりますが、私たちの業務はこのように地権者様や建物所有者様との協議からスタートし、各行政機関との折衝や手続き、事業計画の作成、施工状況の確認など発電所の運転開始までの全工程にわたります。
入社した初めのころは、何も分からないところから上司や先輩の丁寧な指導のもと一つ一つ学びながら進めていき、一案件が完成してはじめて、開発業務の全体を知ることができました。長期間にわたる複雑で多岐にわたる仕事ですが、当時から大変そうという不安よりも面白そうという気持ちの方が大きかったと思います。とはいえ、さまざまな困難にも直面しながら、事業計画が円滑に進むように各方面と調整し管理していくことは、緊張感も伴い、やはり責任が大きいと感じます。でもそれがやりがいでもあり、興味は尽きません。

※ FIT(Feed in Tariff)制度/再生可能エネルギーで発電した電力を、国が定める価格で電力会社が一定期間買い取ることを義務付ける制度。

プロジェクト推進における主な業務内容

近隣関係者 説明会実施 同意取得
地権者・建物所有者様 司法書士 契約締結 提案・協議 ⼟地情報精査
自治体 条例の許認可手続き、申請等
施工会社 設備設置 工事発注 施⼯状況の調整・確認等
リース会社 契約締結 資⾦調達の調整等
電力会社 系統連系に関する申請 系統連系等調整、協議
経済産業省(資源エネルギー庁、産業保安監督部等) FIT制度等に関する申請 調整、協議

大和エネルギー 基本設計、情報精査 事業計画の作成・実行

地元の方々とのさまざまなコミュニケーションが魅力。

長い時間を要するからこその、この仕事の魅力があります。大学時代に地域のまちづくりを含めた環境政策を学び、現地でのフィールドワーク、行政や市民へのヒアリング調査などを行いました。その頃から地元の方々とのコミュニケーションが面白いと感じていました。本プロジェクトの場合もそうですが、現地に何度も出向くうちに次第に地元の皆さんと気軽にお話しできるようになり、お会いするのが楽しみになってきます。発電所の稼働後は当社の管理グループに引き継がれ、業務上私の手を離れるのですが、何かあればご連絡いただくこともあり、その時はとてもうれしいです。
他にも近隣の皆さんへ事業のご説明を行いご理解を得られた時、それまでに協議を重ねてきた方々との間に生まれる一体感は、言葉では言い表せないものがあります。運転開始を無事に迎えることができた時には、関わっていただいた多くの方への感謝の気持ちがあふれると同時に、ほっとする気持ちも芽生えますが、これが達成感なのかもしれませんね。
この取材を機に振り返ってみると、このようなさまざまな心象風景が感慨深く思い出されます。

まだまだ日々のことが新鮮。
やりたいことがたくさんあります。

国が掲げる「2050年カーボンニュートラル」という目標は、大和エネルギーとしても大きな指針であり、私自身も常に頭にあります。当社の創エネ・省エネに関わる事業は、その目標に対してほんの一部の貢献でしかないかもしれませんが、何もしなければ改善にはつながりません。私たちが今できることに、一つ一つ確実に取り組んでいくことが大切だと思っています。
この5年間でさまざまな業界のプロフェッショナルの方々と関わり、幅広い知識を得ることができました。社内では、上下関係なく何でも相談できる雰囲気の中、上司や先輩にたくさん助けていただき、年次が低くても重要な案件を任せてもらえる有り難い環境がありました。そのおかげで今の私があると思います。でも、まだまだ日々のことは新鮮です。法律や制度の改正など再エネ業界は変化が続いており、知識を増やし経験を積んでいくことが面白いと感じる毎日です。その変化に柔軟に対応できるようアンテナを張りながら、より専門性を高め、事業を通じて社会に貢献していきたいと思っています。

※本記事内容・組織名は、2022年2月現在の情報です。