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導入事例

大和リゾート株式会社 串本ロイヤルホテル 様

大和リゾート株式会社 串本ロイヤルホテル 様 外観写真
建物種別 リゾートホテル
導入サービス 高効率空調熱源機器(空冷式ヒートポンプチラー)の更新
竣工年月 平成24年1月31日
受注形態 ESCO方式

串本ロイヤルホテルは、本州最南端の町、串本町の高台に建つ地上13階・客室数252のスケールを誇るリゾートホテルです。A重油焚きの空調熱源機(吸収式冷温水発生機)を13年使用していましたが、燃料コスト・ランニングコストの見直しおよび万一の故障時の能力不足改善を目的として、空冷式ヒートポンプチラーを導入。これにより操作性も向上し、CO2排出量を削減することもできました。導入にあたってESCO方式と補助金を利用することによって、費用負担を軽減しています。

導入サービス概要

空調熱源の更新

既設のA重油焚き吸収式冷温水発生機2台は残したまま、空冷式ヒートポンプチラーを新設しました。通常は空冷式ヒートポンプチラーのみの運転を行い、6~9月の夏季ピーク時には吸収式冷温水発生機との併用運転を行うことにより、デマンド値の抑制を図っています。従来、吸収式冷温水発生機の冷暖房を切り替えるときには多くの作業や手間がかかりましたが、既設の2台を冷房専用、暖房専用とすることで切り替えの煩わしさを解消しています。
ホテル内の防災センターに設置した操作パネルで冷暖房の切り替えや温度設定の変更が簡単にできるほか、遠隔監視装置を導入し、運転状況(熱量・使用電力・温度など)をリアルタイムにWEB上で確認できます。

空調熱源 更新前の図空調熱源 更新後の図

更新前

A重油焚き吸収式冷温水発生機 240USRT×2台 冷却能力844kW/加熱能力719kW

  • 冷却水の水質管理が必要
  • 1台が故障すれば50%の能力ダウンとなり、冷暖房が十分に行えない
  • A重油を使用しているため、重油高騰の影響を受けやすく、また、CO2の発生により環境に悪影響を与える
  • 冷暖房の切り替え作業が必要

更新後

■空冷式ヒートポンプチラー 240USRT×1台 冷却能力848kW/加熱能力800kW ■A重油焚き吸収式冷温水発生機 240USRT×2台 冷却能力844kW/加熱能力719kW

  • 空冷式のため、冷却水は不要
  • 8つのユニットから成り、ユニット単体で運転できるため、故障時の影響が極めて小さい
  • 冷暖房の切り替え作業はコントロールパネルで容易に可能
  • モジュール制御により、快適で省エネ性が高い
  • 電気式のため、保守メンテナンスが容易

導入省エネ機器

  • 冷却塔

    冷却塔

  • 空冷式ヒートポンプチラー

    空冷式ヒートポンプチラー

導入効果

省エネ効果(試算値)

電力の使用量のみ比較すると導入後の方が増えていますが、デマンドピーク時に吸収式冷温水発生機を稼働させることにより、デマンド値の上昇は必要最低限に抑えています。また、燃料および冷却水のコストは約680万円の大幅な削減につながり、メンテナンスコスト等も含めた年間総経費は、前年比約50万円の削減を見込んでいます。
また、空調熱源機器のCO2排出量は前年比362t55.3%の削減が期待でき、これはホテル全体の年間CO2排出量でみると、14.1%の省エネ効果となります。

年間エネルギーコストのグラフ 冷却水費 約680万円削減

CO2排出量のグラフ 前年比362t、55.3%の削減

大和リゾート株式会社 串本ロイヤルホテル 業務部 施設管理 木本忠司 様 顔写真
大和リゾート株式会社
串本ロイヤルホテル 業務部
施設管理 木本忠司 様

お客様の声

モジュールチラー導入により

良かった点

  1. 冷房、暖房の切替(季節切替)が防災センター内で行える。
  2. 運転状態がデータにて確認でき、またエネルギー負荷状態もデータで確認できる。
  3. 吸収式冷温水発生機からの更新だったが、エネルギー効率が格段によく、電気料金+重油料金で前年対比-21%を実現。
  4. 吸収式冷温水発生機に比べ、メンテナンスがほとんど不要。
  5. CO2削減に効果があり地球環境にやさしい設備。
  6. 中間期に運転を再開する際、設定温度に達する時間が短くアクティブな運転が可能。
  7. メーカーのシステムにてウェブサイトからエネルギー使用状況が確認できる。

課題となった点

  1. 電気式にしたため、契約電力が10.3%のUPとなった。
  2. 2012年夏季の計画停電のお知らせが来た時は不安になった。

大阪本店 技術部 橋本 孝介 顔写真
技術部 企画課
橋本 孝介

担当者の声

既設の吸収式冷温水発生機は冷暖房を簡単に切り替えられなかったため、春や秋には切り替え時期の判断が難しいときもありました。空冷式ヒートポンプチラーの導入により、冷暖房を簡単に切り替えられるようになったので、ホテルを利用されるお客さまの快適性も向上することができました。
今回、既設の設備も残すことにしたのは、メンテナンスコストなど様々な試算をした上でコストパフォーマンスの良い方法を選択した結果です。また、防災センターに他の機器の運転状況を確認できる表示ランプも導入し、ホテル内の機器の状況が一目で分かるようにしました。コストダウンのための機器のご提案はもちろん、操作性や快適性の向上も含め、エネルギーシステムをトータルコーディネートできるのが、当社の強みです。